気温的には、過ごしやすい季節となってきましたが、北京市では、まだ柳絮(柳の綿)があちこちで舞い、サングラスやマスクをかけて外出している人も少なくありません。
柳絮の飛散を防ぐために、技術者が柳絮を飛散させる雌株に予防注射をし、雄株を接ぎ木し、「性別を変える」対策をとったり、枝を短く切り、樹冠を水で高圧洗浄することで、柳絮飛散問題を解消しているとのニュースを先日読みました。また、北京市で新築改築する緑地には、雌株の柳を植えないことになったそうです。
さて、いわゆる花粉症と言われる症状が北京でも出ることがあります。一般には日本でアレルギーを起こしていた原因が中国に来るとなくなるため症状がなくなる方が多いのですが、長くいる間に北京にあるものに反応して症状が出て来る場合はやはりあります。今回は日常でできる工夫についてお伝えします。
鼻うがい
花粉症の季節や、風邪のときの鼻水はなかなかつらいものです。特に風邪のときは鼻水を止める薬が眠くなる割にさほど効かないのが悩みの種です。鼻周りの症状には非常に効果的でおすすめできるものに「鼻うがい」という鼻を塩水で洗う方法があります。ポイントは、以下の3点です。
1)清潔な水、できれば一度沸騰させた水を使う
2)mlの水に1gほどの塩を入れて浸透圧を調整する
3)体温ほどの温水にする
ここまですると鼻に入れても痛まず幼稚園児でも自分ですることも可能です。鼻うがいで使うボトルは「洗鼻器」と検索すると出てきます。ぜひお試しください。
アレルギー性鼻炎
塩水を使った鼻うがいが効果的です。また鼻の中にワセリンを塗り込むとそれだけでも症状を軽くすることができます。もちろん原因となるものの接触を避ける意味合いでマスクを付けることもおすすめです。
鼻炎の症状に単独で最も効果があるのはステロイドの点鼻薬と言われています。症状がある時のみに使う、あるいは毎日使用する、という両方の方法が取れますが、一般には毎日連日使用している方が症状をおさえる効果が高いとされています。
アレルギー性結膜炎
目への接触を避けるにはどうしてもゴーグルになりますが、中国でも一見メガネの様に見える日常に支障のないゴーグルが売っています。またかゆみの症状は一般に冷やすと和らぐことが多いため、市販の点眼液を冷蔵庫で冷やしておき辛い時に点眼する、という方法も短時間ながら効果的です。保冷剤で目自体をしっかり冷やしてもいいでしょう。
点眼薬の抗ヒスタミン薬を使用することでももちろん症状は軽くすることができます。
下記のアイテムは、「京东」「淘宝」などでも購入できるのですが、その際は以下で検索してみてください。
鼻うがい用ボトル:「洗鼻器」
ワセリン:「凡士林」または「白凡士林」
花粉用ゴーグル:「花粉护目镜」
上記のように日常での工夫をご紹介しましたが、それでもアレルギーの症状が辛い場合には、ステロイドの点鼻、抗ヒスタミン薬の点眼に加えて、内服の抗ヒスタミン薬が症状を楽にするのに役に立ちます。これらは受診いただければいつでも処方することが可能ですので、気軽にご相談ください。
岡山県出身。年に岡山大学医学部を卒業後、亀田総合病院で「家庭医」として研鑽を積む。12年以上にわたり家庭医として医療に従事しており、乳児からお年寄りまで、さまざまな健康問題を総合的かつ継続的に診療することができる。年に来京、年9月より当院CBD?????に勤務。北京在住の日本人コミュニティで多くの日本人患者さんの「かかりつけ医」として支持を得ている。日本語、英語での診療が可能。
日本プライマリ?ケア連合学会認定家庭医療専門医?指導医。
北京外国人医師(全科?家庭医)免許取得。
ご予約は、北京ユナイテッドファミリー病院予約コールセンター(英?中)-、または、日本部(-)までご連絡ください。
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